強い茎になろう
強い茎になろう
首の骨を折り病院に運ばれ手術は成功したものの
首から下は全く動きませんでした・・・。
頭の中は「星野さんのような生活になる・・・」
そのことでいっぱいでした・・・。
俺にはそんなの無理・・・ = 生きていけない = 死にたい・・・
自分を「生きている価値がない人間」にしたてて行きました。
生育歴の中から勝手に学び、脳の思考回路にインプットされていた
首から下が動かない人は、苦しく辛い人生を一生送ることになるから
死んだ方がいい・・・という学習記憶を引っ張り出し
そう言う状況では思いっきり悲劇のヒーローを演じるものだと
脳の命令に心と体、そして私の言動は素直に従いました
=生きる気力ゼロ・・・
すなわち「思考は現実化する」そのものでした。
今思うと、あまりに生きて行こうとするには高すぎる壁が立ちはだかり
そのプレッシャーから自分を守る精一杯の抵抗だったと思えます・・・。
「死」を選び行動しに移しました・・・。
私にできた行動。それは舌を噛む事でした・・・。
でも無理でした・・・。
自分でも分かっていました。
本当は生きていたい・・・。でも生き方が分からない・・・。
怖くてしょうがない・・・。不安でしょうがない・・・誰か助けて・・・。
これが心の本当の声だと知っていたからです。
そんなとき星野さんのこんな詩が頭をよぎりました。
私の首のように
茎が簡単に折れてしまった
しかし菜の花はそこから芽を出し
花を咲かせた
私もこの花と
同じ水を飲んでいる
同じ光を受けている
強い茎になろう
生きる勇気の種が芽生えた時でした・・・。