人権作文
昨日は愛媛県松山市で人権教育研究大会での講演でした
その中で中学生の人権作文が発表されました
「一歩踏み出す勇気」
電車の中でお年寄りに席を譲れなかった後悔と
お年寄りや人の立場に立って今まで物事を考えてこれていなかった内容
「車椅子に乗って」
学校の授業で車椅子の方の話を聞いて
どれほど社会で生きていく中で不自由さがあるかを
初めて知ったときの衝撃
そして障がいがあろうがなかろうが人として大切なもの
大切にされ、大切にしなければならない気づきの内容
「人権とは」
人権という言葉は良く聞くが
本当に人権のことを理解している人がどのくらいいるのか
いつもどこかで人ごとのように感じていたところから
自分のいじめや友達のいじめからの体験から
真剣に考え自分で行動を変えた内容
人権のことをちょっとだけ
「人権」の説明としては
「人間が生まれながらにして持っている奪うことのできない権利」
などと書かれていることが多いようですが
これは「人権」という言葉の「性質」を表しているだけで
言葉の「定義」を表しているわけではないそうです
「人権」を規定している憲法では
「そもそも人権とは何ぞや?」という質問に対する答えになるような
規定がなく そこで、解釈上、「人権」という言葉の本当の定義は
「人格的生存・人格的自律に不可欠な法的利益」ということにしてあるそうです
「法的利益」とは、「法律によって保護される利益」のことで
「権利」と同じ意味です
つまり、「人権」は
「その人の人格が尊重され
その人のことはその人自身が決められるという
健全な状態で生きていけるようにするために必要不可欠な権利」
と言い換えることができその中でよく知られるものに
表現の自由・宗教選択の自由・職業選択の自由・学問の自由・結婚の自由が
よく知られています(ネットでの検索より)
人格の尊重、健全な状態で生きることを自分で決められる
=人格的に自立した生活を送る
その中で中学生の書いた作文の内容も
日常の生活の中で、人それぞれが健全自立した生活を阻害する行為の
一部であると同時に実際に私たちの身の回りでも起こり
人の命を奪う社会的問題にまでなっています
会場には彼等の作文を聞く
おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、先生
私も含めたたくさんの大人がいました
作文が読み終わるたびに大きな拍手が湧きました
私も拍手をしました
それはすばらしい内容であったのと同時に
大人の責任を強く感じたからです
子どもの現場で起きている人権に関わる問題は
大人の世界で起きていることの縮図でしかないと私は思っています
「イイ内容の作文だった」なんてとんでもない
大人への警告に聞こえてなりませんでした
彼等、子どもたちが持つ正義で素直な心
私たち大人がまず見せるべき言動である気がします
輝く未来の子どもたちのために
そしてまだまだ輝ける私たちの未来のために
イイ刺激をもらっら時間でした
これから山形遊佐町で午前中一般の方に、午後は小学生に
一生懸命にお話をさせて頂きます
感謝をこめて
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