今日という日は息子にとって・・・
「命の授業」の腰塚勇人です
先日、講演終了後
女性の方とお話をする機会をいただきました
「今日はありがとうございます」の女性の方の会話からはじまり
「息子も先生の話を聞きたかったんです・・・」と言われました
最初、私は
一緒に来るはずだった息子さんの都合が悪くなって
お母さん一人になったのだと思って話を聞いていると
実は息子さんは病気で入院しながらも
私の講演に来ることを楽しみにしていたやさきに
容態が急変し私の講演の10日前にお亡くなりになったそうです
その彼は「死にたくない」「死にたくない」と
意識がもうろうとしている中、言っていたそうです
そのお母さんが
「不謹慎かも知れません」「でも今日は息子と一緒に来ました」と
言われたときは涙をこらえることができませんでした
「息子にとっては今日も明日も生きていたかった時間なんです」
「だから、息子のためにも来ました・・・」と
お母さんは言葉をかみしめながら伝えてくださいました
自分の息子がいなくなったら・・・
正直、私には考えられません
なのでお母さんの悲しさや辛さは本当には分かりません
でも、今このときを生きられている喜びと感謝
そしてこの時間を真剣に生きることの大切さは分かります
生きていたかった時間・・・
講演の中で話す
教え子と友人の死
そして自分での自力呼吸が苦しくって本当に死ぬか・・・と思い
声が出ない中「死にたくない」と何度も叫んだ時のことを思い出しました
命は時間
そして時間は今
死の不安を意識しなくて生きられる幸せ
今日を高い確率で生き延びられ、生きていられる幸せ
そして生きていたくても生きられなかった人の存在
今、生きていること
そして今をどう生きるか・・・と
考えられずにはいられませんでした
息子さんのご冥福を祈りながらも
息子さんへ約束をしたときでもありました
君のこと、そして君のお母さんのことは忘れません
そして今ある命を本気で生きます
お母さんがいつまでも元気でいられるよう
守ってあげてくださいね
お母さん、お話をしてくださってありがとうございました
お母さんの気持ち、ブログを読んでくださる誰かの心に響くと思い
書かせて頂きました
感謝をこめて