15年前の心の声
昨日は山口県周南市にある健康福祉センター様主催で
地域の看護専門学校の学生さんと看護師の皆さんに
命の授業させて頂きました
今月は看護学生さんへの講演がこれで3回目
明日も名古屋でお話をさせて頂きます
小、中、高等学校の児童生徒の皆さん、先生方、保護者の方への講演も
気合いが入るのですが
看護をはじめ医療や福祉のスタッフの方、学生さんへの講演は
命と人生を助けて頂いた感謝から想いがまた特別なんです
講演後、主催してくださった方とお話をする中で
「先日の父の言葉を思い出しながら話を聴いていました」と
そこから言葉を噛みしめるように話を続けてくださいました
15年前にお父様に脳腫瘍が見つかり手術をすることに
その時お父様は「一人で病院へ行って手術を受けてくるから大丈夫だ」と
しかし術後、痴呆がすすみ
今では家族の方の顔さえ覚えていないそです
先日、髪が伸び主催者様のご主人が
バリカンで丸刈りにしようとしたとき事だそうです
急にお父様は手を合わして
「先生お願いです 助けください 頼れる人は先生しかいないんです
どうか命を助けてください」と
涙を流しながら伝えたそうです
おそらく15年前の手術前に髪を剃ったときのことを思い出し
その時のお父様の本心だったのではないかと
そこでご主人はお父様の手を取り
「大丈夫です 心配せず私に任せてください」と伝えたそうです
そうしたらお父様の手がすーっと降り
穏やかな顔になったそうです
「あんなに強がっていた父が
心の中では生きたかったと手術前に不安と闘っていたことを
15年経って知りました」と
今は流動食にバルーンをつけて
家族のこともほとんど分かりませんが父が愛おしくって
いてくれるだけでありがたいですと
あそこであんなアドリブができる夫にも感謝ですと
「みんな本当に言いたいことはなかなか言えないものなんですよね
だからこそ腰塚さんの話は大切なんです」と
一年前、違う場所で私の話を聴いてくださり
今回の講演を主催してくださりました
何回聴いてもやっぱりイイわぁ~の言葉に嬉しくなりながらも
お父様の話が聞けたことに感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました
父と母の事を思いだし今更ながらに愛おしくなりました
もっと言いたい心の声あるんだうなぁ~・・・
言わないから踏ん張れる
言えるから頑張れる
助けて・手伝ってとありがとうはセットで使えば良いんです
私も大切な人の心の声を口に出してもらえるよう
そしてその声を受け止められるよう
日々5つの誓い生き続けます
素敵な話をありがとうございました
出会う方、皆さん今を一生懸命に生きていらっしゃる方ばかりです
出会いに感謝です
今日も素敵な一日になります
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