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決めている自覚

決めている自覚


昨日は大学教育学部の学生さんへの講義でした
今からちょうど10年前、ケガから社会復帰はしたものの
障害の残る身体での体育の教師は現実厳しく
次の人生の道を考えることとなりました

普通級を離れることには正直、寂しさと覚悟が入りましたが
最後は誰のセイでもなく、誰の人生でもなく
自分で決めた、自分で決める
そして言い訳をしない

私自身が障害者になったことと
実は妻の姉に知的障害があることもあって
障害児・者の家族支援がしたく知的障害児教育の道を選び
横浜国立大学の大学院に1年間通いました

39歳、ちょうど10年前でした
高校卒業したてでの大学生生活から
20年経ってのキャンパスライフはとても新鮮でしたし
楽しく刺激も多い反面、20歳近く下の仲間にはある意味
これが今時の学生か・・・とカルチャーショックも受けました
相手からすればこのおじさん何者?
そう思われることも度々だったと思います

そして昨日、また10年ぶりの大学に足を踏み入れ
久々に大学の自主性とゆとりのある環境から自由を感じ
素直に若いって良いなぁ~

ただ正直、自分の夢やしたいこと叶えるために
今を生きているエネルギーの躍動を強く感じたかといえば
そうでもない気もしました

私の大学生の時は本気で夢を叶えようとする人もいれば
本気で勉強そっちのけで遊んでばかりいる人もいました
当然、私は教師にどうしてもなりたかったので前者でしたよ(笑)

それは教師になりたいきっかけをくれた恩師と出会っていたからで
今度は自分が教師になって出会った子どもたちに
味わってもらいたいものがたくさんあったからです
それを伝え、教えたかったんです

恩師に言われました
教師になりたい人の第一条件は
人が好きで、人の可能性を信じれる人であり
自分が導き一緒に成長、感動を味わいたいと思っている人だと

講義を聞いてくれた学生さんのほとんどが
本気で教師になることを夢を実現するために
大学に来て勉強や色々な体験をしているのだと思いたいのですが
何となく仕方なく、とりあえず、本当は・・・
そんな空気も少なからず感じてしまいました

それでも自分で決めたんだろう・・・
自分のために、イヤならやめろよ自分

こんな話しも知り合いの大学の先生から聞きました
教職課程をとる学生が多くなったと
その理由は一般の就職希望の学生は
自分で会社訪問をして面接・試験を受けなければならいが
教員を希望すれば試験の対策まで大学がやってくれるからと
だからか受かっても即戦力はならない、思う通りにならなくて
折れてしまう新任の先生も多いと

学生の問題というより文科省を含めた
学校現場の実情と離れた大学側の教員養成のシステムに問題があり
先生になったあとこんなはずではなかったが実は多いと

夢だけでなく現状を良くも悪くも知った上で
自分が決めた自覚と覚悟を持ち
本気で教師になる努力を学生に先生になってもらいたいと
話してくれました

色々な部分で目先の上手くいく方法、成功する方法の情報は
手に入れられます

でも私が恩師からそして尊敬する先輩から常に言われ続けたことです
大樹良根、良樹細根
長く実や花を手に入れたかったら根をまずしっかり育てなさい
自分の決めた事への責任は
取るものではなく、責任は生きるものだと

改めて、学生さんたちの姿から今自分は・・・
そんなことを考えさせてもらう時間となりました

自分が決めた
責任を生きる

これからも自分に言い続けたい言葉です
今日も素敵な一日になります
命、喜ばせます


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