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1年に数日間の出会い

1年に数日間の出会い

この季節になると庭からは甘いとてもいい香りがしてくる
その葉っぱや枝振りから最初は想像すらできなかった
オレンジの小さな花をつけて

かすかな香りが広がり始めると
数日で木は一気にオレンジ色に染まりピークを迎える

この間は家中キンモクセイの香りで満たされ
天然の芳香剤状態に

一日の会話の中で何度となく
「イイにおいだね」って言って家族の会話を和ませてくれる
幸せな気持ちになれリラックスできる

何かを求める訳でもなく
ただ毎年この時期に花を咲かせ散っていく

この数日間のために一年間
暑い時も、寒い時も、雨の時も、雪の時、強い風の時も
力を蓄えてると言っても過言ではない気がする

だから私は毎日思いっきり香りを楽しむ
毎日何度となく花を見に行く

そして「また来年ね」「ありがとう」って

そう言っておきながらすっかり忘れてしまう
でもキンモクセイは来年も花を咲かせ香りを届けてくれる
「お待たせ」って

自然の偉大さを感じ、優しさを感じる
揺るぎのない生き方を教えてもらっている
当たり前の事を当たり前にすれば良いんだよって

自然は共存しようと歩み寄ってくれている気がした
自分が小さく感じた時だった・・・


一緒に花を見ていた息子は言った
「花が枯れたら甘いミカンがたくさんできるね」って

彼の偉大さを感じた時でもあった

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