もう僕は大丈夫だから
友人の息子さんが事故にあった
彼は3日間、生死をさまよった
命は助かった
私も何回かお見舞いに行った
「退院したら遊びに行こうな!!」って約束もした
しかし、お医者さんから歩けるかどうか・・・と言われていると
友人が伝えてくれた
私も一人の親として息子がこんな目にあわせられた
その車の運転手が許せなくなるだろう
まして当事者だったらと思うと・・・
友人にかけてあげられる言葉が見つからなかった
それから何日かして友人から電話が
彼が電話口で泣いている
「どうした?」と聞くと
「あいつすげーよ」と・・・
「あいつって、○○くんのこと?」
少しの間沈黙があって彼は口を開いた
今日いつもの通り会社が終わって病院に顔を出したら
息子さんが彼に「車の運転手さんに渡して」と言って
手紙を差し出したそうだ
彼が息子さんに「何書いたの?」「読んでいい」と訊き
手紙を読んで友人はビックリしたそうだ
手紙の内容は
運転手さんへ
僕はもう大丈夫だから
気をつけて運転してください
友人は驚きで言葉が出なかったそうだ
息子さんの前向きな生き方に
運転手を未だに攻めている自分に気がつかされたと
彼は言っていました
「子どもは人を無条件で許すことを知っている」と
親としてみれば友人の感情は当たり前のことだと私は思います
まして、息子さんが歩けなくなるかも・・・
でも、友人は感情に振り回されるのではなく
今息子さんにできるベストなことをしてあげたいという気持ちになれたと
伝えてくれました
今度の手術次第で歩ける可能性が広がるそうです
私は友人を少しでも支えていこうと思いました
子どもは親に喜びも試練与え成長させてくれる存在だと改めて感じました
息子の寝顔をしみじみ見てしました
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