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手術を受けられるだけでも

手術を受けられるだけでも


「命の授業」の腰塚勇人です

先日お兄さんをくも膜下出血で亡くされた方とお話することができました

もうお互いにご結婚されお子さんもいて
お盆とお正月以外はさほど会う機会はなかったものの
電話ではよく話されていた仲のいい御兄妹だったそうです

ある夜お兄さんの奥さんからお兄さんが倒れ救急車で運ばれたという
連絡をもらい急いで病院へ駆けつけたそうです

お兄さんの病気は「くも膜下出血」

そこで妹さんの期待を裏切る報告が
症状が悪過ぎて手術もできない

すなわちお兄さんとご家族の方に数パーセントでもあったはずの
生きる望みを奪った瞬間だったそうです

私のスキー事故の話を聞いてお話くださいました

私自身もそうでした
「手術をすれば」助かる・よくなる

でもその前に「手術ができる・できない」という段階があることに
気づかされました


お兄さんは3日後にお亡くなりになったそうです

お話を聞かせて下さった妹さんは
その3日間が「幸せだった」と言っていらっしゃいました

なぜならお兄さんのご家族の方から出る言葉がお兄さんに対して
感謝と幸せの言葉ばかりだったそうです

それを聞いた妹さんはお兄さんに対して
家族と素敵な人生を送って来たことを確信し嬉しくなったそうです
お兄さんを誇りに思ったそうです

その時から妹さんもお兄さんの死を受け入れる準備ができ始めたと
伝えてくださいました

静かに息を引き取るお兄さんを看取ることができただけでも幸せだった
感謝の気持ちでいっぱいだったと

でも父・母の想いはたぶん違ったと思います・・・
とも言っていらしゃいました


人がどのような生き方をしてきたかは、その方が死を迎えるときに分かると
何度か聞いたことがあります

どのような死を迎えることになるかは正直分かりません

でも自分が死を迎えるときに
自分の人生をどのように思い・思われ死んでいくかは
自分で決められる気がします

人によく思われたいとか感謝されるために生きているわけでも
命を使うわけでもないことは分かっているつもりでいます

そこにあるのは自分を本当に大切にして生きているか
そして自分にとって本当に大切な人やものは何なのか

その問いしかない気がします


私は今ある当たり前のものとご縁に感謝をして笑顔を忘れず
昨日の自分より今日の自分がちょっとでも成長できたと思える生き方を
続けていくことが自分の幸せと感じています


本当に世の中知らないことだらけです

でもその中で自分の心が成長し続ける生き方は忘れないでいきたいです

全ては感謝から始まるのかも知れません

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