広島のお母さん 3 ~親愛なる母上様~
「命の授業」の腰塚勇人です
広島のお母さんの息子さんが神戸の大学に入学する際に
お母さんのコートにこっそりしのばせた手紙です
親愛なる母上様
あなたが私に生命を与えてくださってから
早いものでもう20年になります
これまでに、ほんのひとときとして
あなたの優しく、温かく、大きく、そして力強い
愛を感じたことはありませんでした
私はあなたから多くの羽根をいただきました
人を愛すること、自分を戒めること、人に愛されること・・・
この20年で、私の翼には立派な羽根がそろってゆきました
そして今、私は、この翼で大空へ飛び立とうとしています
誰よりも高く、強く、自在に飛べるこの翼で
これからの私は、行き先も明確ではなく
とても苦しい”旅”をすることになるでしょう
疲れて休むこともあり、間違った方向へ行くことも多々あることと思います
しかし、私は精一杯やってみるつもりです
あなたの、そしてみんなの希望と期待を無にしないためにも
力の限り翔びつづけます
こんな私ですが、これからもしっかり見守ってください
住むところは遠く離れても、心は互いのもとにあるのです
決してあなたはひとりではないのですから・・・
それではくれぐれもおからだに気をつけて
また逢える日をこころまちにしております
最後に、あなたを母にしてくださった神様に感謝の意をこめて
翼のはえた”うし”より
国連職員を夢見ていた息子さんは
21歳の時、阪神大震災に下宿先マンションの倒壊で
お亡くなりになりました
その直前にお母さんに送られた手紙です
今、この手紙にアーティストの奥野勝利さんが曲をつけられました
どこかで・・・と思ったら
以前、ふとつけたTVの番組「誰も知らない泣ける歌」で聴いた曲でした
これも何かのご縁を感じられずにはいられません
お聞きになりたい方はhttp://www.voiceblog.jp/utopiastreet/271862.html
命ある今日を大切に生きたいです
うしさん、ありがとう・・・
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