心に残る話 ~れいろう4月号に~
モラロジー道徳教育財団が発行する
月刊誌「れいろう」4月号の心に残る話に
原稿を載せていただきました
青森県弘前市教育委員会主催の家庭教育講演会で
講演が終わった時の出来事です
小学5年生の男の子がお母さんと一緒に
私の所へ来ました
そして彼は私に
「腰塚さん、今日はありがとうございました
一つお願いがあります。聞いてくれますか?」と
「どんなお願い?」
と聞くと彼は顔を真っ赤にして
勇気を振り絞り
「僕の学校にはいじめがあります
腰塚さんの命の授業を学校のみんなに
聞いてほしいです
どうか、僕の学校に来てください!」と
一所懸命に伝えてくれました
その日の講演を聞きながら、彼はお母さんに、
「腰塚さんにうちの学校に来て欲しい、
どうしたら来てもらえるの?」
と尋ねていたそうです
そこでお母さんは「直接お願いしてみたら」
と提案したらしたようですが、まさか
本当に行くとは思っていなかったようです
彼の本気のお願いに
「そうだね、だったらそこに
教育長さんいるから一緒に
お願いしに行こうか!」と答えました
彼は教育長さんにも自分の思いを
真剣に伝えました
それから半年後、本当に彼の学校に
伺うことができたんです
彼の本気の思いを受けとめて、願いを
叶えてくださった
先生方には感謝しかありません
高校生になった今、彼の夢は
教師になることだそうです
教師になっていじめのない学校をつくり
また私を自分の学校に呼んでくれるそうです
早くてもあと7年、彼との夢を必ず叶えます
大人や先生を信じてくれている子どもは
まだまだ日本中にたくさんいいます
そんな子どもたちを裏切るまねはできませんし
夢を与え頼られる大人でいたいものです
大人がつい言ってしまうがちな
「無理」「できない」「やってもむだ」
といった言葉
そして「人のせい」「自分さえよければいい」
といった姿勢・・・
このような言動は子どもたちには
聞かせたくないですし、見せたくないものです
昨日も高校の先生から
4月以降、学校の生徒さんたちに
コロナ禍だからこそ命の授業を
聞かせたいと色々準備をして
管理職にお願いに行ったら
「このコロナの中・・・」と
おそらくコロナがなくても
「前例がない・・・」と言われたと思いますが
あきらめません!と
その気持ちが本当に嬉しく有難かったです
先生には必ず会えます
「誰かのために」
出せる勇気は自分の行動の限界を超えますね
成長は自分の枠の外にある
毎日、少しでも自分の限界値の記録更新を
心がけたいものです
「れいろう」よかったらお読みくださいね
今日も楽しく命を喜ばせます
感謝を込めて