私らしく生きる ~3本足の犬~
講演に伺うと主催者様やそのスタッフの方から
必ずといっていいほど
「本当にお一人で来られたんですね、車椅子かと思いました」
と言われます
ぱっと見の外見は普通に見えるようで
「おけが様でここまで回復しました」と笑って伝える中で
ここまで戻れたこと、私を必要としてくださったこと
そして今を自分らしく生きていられることに
感謝の気持ちでいっぱいになります
「障がいがあるからって悲観して
不幸に生きる必要はない」
「自分の人生、自分持ち」
恩師からいわれた言葉であり、
私が大切にしている言葉
「我を生かすは我、我を殺すも我」
「全ては自分が源」と一緒だと思ったときでした
よく言われます
「本当は障がい者なんだよね」って
その度に心の中で思っていることは
身体に障がいはあっても心に障がはありません
そして障がい者は肩を落として暗い人生を生きなきゃいけないなんて
誰が決めたんですか?勝手な観念思いこみでしょ?って
私は「障がい者らしく」生きるのではなく、
「自分らしく」生きることを選択しました
自分らしく生きると決めた時、運命とやる気のスイッチは
運命は変わる気がします
そして感謝の気持ちを忘れずに、今を精いっぱい楽しく生きること
今でも悩みも苛立ちも悔しさもあります
でもそれは全て自分らしく生きるためのものであり
今の自分をどう自分が活かすかを考える
結果のものでありそのプロセスのような気がします
そしてそのエネルギーの一つの原点が
小さい頃、近所にいてくれた
交通事故で後ろの左足を失った3本足の犬の存在です
その犬を見るたびに
前足2本と後ろ足1本で器用に歩いていて
普通の犬と姿は違えど普通の犬なんです
言葉では言い表せない勇気をもらっていました
おそらく人間と同じように感情はあるはずです
それを言葉も伝える手段もないなか乗り越え生きている姿には
今思えば後づけの理由かも知れませんが勇気というより
感動という生きる力を感じていたのかも知れません
あの3本足の犬がくれた今あるものを活かし
自分らしく生きる姿
人間である私にできないはずがありません
あの犬の姿がケガをした後もそして今でも私の頭の片隅にいて
私の背中を押してくれています
助かった命、今ある命と人生
そしてなくなりかけて心底感じた一度きりの人生
自分に「自分らしく生きている、生きた」と言える人生を
今できていなくても目指していくことが
生きている醍醐味であり喜びに繋がる気がします
そして未来に向かって今を一生懸命に生きている姿に
応援をしてくれる人はたくさんいるから
ソチの冬季オリンピック、パラリンピック
どっちも素敵なんです
一人の人間として自分らしさをあの瞬間に照準を合わせ
極めた人たちの姿だから
どの種目を見ていても感動です
今日も自分らしく生きます
感謝を込めて
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