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11回目の第二の誕生日

11回目の第二の誕生日


今日は長野県のスキー場で転んで
首の骨を折った日です

人生がまさかの坂を真っ逆さまに落ちた日です
命と五体満足だった健康な身体がなくなりかけた日です

たくさんの方の支えと応援で命は助かりました
しかし健康な身体を失いました
大好きだった体育の教員の職を失いました
家族、父母、仲間、たくさんの人に迷惑をいっぱいかけました

明日でまる11年か~と思って
久々に家族3人で夕食を食べていると
涙が止まらなくなりました

自分でおかずやご飯をハシでつかめ
口まで持ってくることができる喜びと
こうして家族で食事ができる幸せ

36歳の大人が人にスプーンにのせてもらったものを
口まで運んでもらいただかみ飲み込むだけの食事
これが一生続くのか・・・

少し手が動き始め自分で食事を
でも思うようにつかめない、思うように口まで持ってこれない
食べたい気持ちからおかずに顔を近づけ食べようとしたとき
俺は犬か・・・惨めになって情けなくなって食べるのをやめました

麺類なんか最悪
つかんでも刺してもするすると落ちる
たった一本の麺を口にするのに悪戦苦闘
悔しくって悔しくって
おつゆの中に涙がこぼれ落ちたことを覚えています

入院の最初の方いつか必ず・・・心に秘めていた場所
そこは食堂
病室のみんなは半娑婆と呼んでいました
私たち入院患者の思いは
早く家に帰りたい、早く仕事に戻りたい、早く社会復帰がしたい
病院の中で外の象徴は食堂の雰囲気と食べるもの
半分外の世界だから半娑婆

毎日リハビリの帰り食堂の前を通り
ショウケースに並ぶカツカレーを見て
最初に絶対これ食ってやるぞ!!
そう思ってリハビリを頑張っていました
その夢が叶った時のカツカレーの味は今でも忘れられません

毎年3月1日かその数日後までに
必ず転んだゲレンデと長野県佐久総合病院の
集中治療室、病室、食堂に行きます

1年間無事に生きられた事への感謝と
これからの1年間自分の命を大切に本気で生きる誓いをするために
今年は3月3日に伺います

箸を持ち自分の思うように食事をさせてくれている手に感謝をしました
好きなものを美味しく食べれる幸せ
それも昨日はご縁を頂いた宮崎の中学校先生から届いた
丸々太った椎茸を食べたとき、その先生の顔が浮かび
その後にドクター、看護師さん、リハビリの先生たち、学校の先生方の
顔を思い出し、

生かされ今生きていることに感謝の気持ちでいっぱいになり
挙げ句の果てには「椎茸おしいいねぇ~」息子の言葉に

今が幸せでたまらなくなり不覚にも泣いてしまった私・・・
一生懸命に下を向いてごまかしちゃいました

当たり前にできることが、当たり前にいてくれることが
当たり前に生きていることがどれだけ幸せか・・・

ケガをしてから幸せの基準がものすご~く下がりました
そのせいで毎日幸せだらけなんです
小さな幸せを感じ見つけることが得意になりました

この一年間、私を生かし支えてくれた身体にありがとう
そして家族に、仲間に、ご縁を頂いた皆さんにありがとう
無事、1年間生きることができました
この気持ちを忘れることなく

12回目の第二の誕生日もお祝いできるよう
今日からまた一日、一日を大切に生きていきます
これから神戸で講演です

今日も素敵な一日になります
夜はカツカレーかな

感謝を込めて


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