きれいな涙
「命の授業」の腰塚勇人です
昨日、病院へ行ったらちょうど親父は
車いすから介助をしてもらい「1・2・3」で立ち上がり
手すりを捕まり歩行の練習をしていました
朝一で相談した親父の誕生日外出の話は
リハビリの方にも伝わっていて
私の姿を見ると
私が親父の介助をして立ち上がらせるレクチャーがはじまりました
親父がリハビリ病院へ転院をして40日
私の介助ははじめて
それより親父自身
何で急にお前が・・・
そんな色々な感情が交じった顔をしていました
その顔を見て、これは言った方がいいと思い
「腰の手術で入院してから3ヶ月半、一生懸命に頑張ってきたから
9月1日の誕生日は家でお祝いしよう」
「先生から外出の許可をもらったから・・・」と話をしました
もうすこし感動的スチュエーションを作ろうと思っていたのですが
その話を聞いた瞬間に親父の顔は涙と鼻水でグチャグチャ
予期せぬ脳梗塞・・・左半身の麻痺
本当に辛く苦しいんだと思います
もらい泣きしそうになりながらも
「泣くのは身体を治して歩けるようになって退院するときにしようぜ」と
私の介助で車いすから立ち上がる練習を始めました
このときふと気が付いたことがあります
親父を抱きかかえたのは人生初かも・・・
でもその時感じたこと
身体は温かいし、厚みがあるんです
親父の内側にある生きるエネルギーを感じました
この人は大丈夫だ・・・必ず良くなる
「1・2・3」
私自身、結構緊張して全身に力を入れていたのに
???
親父はほとんど自分の力で立ってしまいました
自分で立ち上がれるんじゃん・・・
親父は鼻水垂らしながら歩行練習をしていました
親父のきれいな涙を見て
家族みんなで新たなステージに入ったことを感じた瞬間でした
たくさんの喜びと当たり前ではない幸せを
親父に教えてもらっています
今日は長野県松川町で講演です
気持ちをこめて話をさせて頂きます
感謝をこめて
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