漆(うるし)
「命の授業」の腰塚勇人です
この頃何回か、立て続けに漆のことを学ぶ機会に恵まれました
一つは沖縄での首里城
もう一つは長野での漆喰職人の方の話
共通していることといえば当たり前なのですが
それは「漆の塗りかた」でした
強く、光沢がある漆塗りの製品や建物するためには
薄く、何回も塗り重ねるそうです
その回数、下地から始まり12~13回で
その厚さ完成でも1mm以下
首里城でも職人さんの話でも重ね塗りの回数に
「なんでそれほど???」が正直な気持ちでした
そして、そう思ったら聞かずにはいられず
首里城でも職人さんにも聞きました
そうしたらまたまた同じ答えが
一回に厚く数回で塗ると・・・
ヒビが入ったり、色にムラができたりして、
ちょっとぶつけたり落としただけで、すぐに欠けたり、割れたりするそうです
光沢もどんなに磨いてもクスムそうです
何十年も色々な環境の中
耐久性を保ち輝き続けるための方法が
長い年月をかけて生み出され、伝統として受け継がれてきたのだと
改めて知る機会となりました
漆喰職人さんのある言葉が忘れられません
「もっと人もじっくり生きていけば、これほど弱くはならなかった」
「今の人は、強いふりをしているだけ・・・」
「もっと自然の生き方を学んだ方がいい」
この言葉が私の心に強く刺さりました・・・
「今の時代・・・そんな生き方・・・」って一瞬頭をよぎりながらも
私の心は「そうだよな~・・・」
私は本当はどんな生き方をしたいのだろう・・・
私はどんな人間になりたいのだろう・・・
この職人さんの言葉を私なりには
・急ぎ過ぎて、目先だけのことや利益だけに振り回されるな
・もっと先を見た中で今本当に大切なことをしなさい
・そして本当の真の強さや輝きは
目に見えにくい小さな毎日の継続的な努力でしか得られない
そんな解釈をしました
13回塗って完成
その厚さは1mmにも満たないそうです
すると一回は0.1mm以下
これが積み重なることで強く、輝く
1年365日もある
どんなに薄くても、目立たなくてもしっかり毎日自分に
自分の漆を塗っていきたいです
365日後どんな自分になっているか
想像しただけでも嬉しくなります
自分の「漆」1回見つめようと思いました
そして、頭で分かっても行動しなければ・・・ですね
職人さんに出会え、首里城へ行けたことへ心から感謝です
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