自分への警告
「命の授業」の腰塚勇人です
先日都内での講演会に行くためロマンスカーに乗っていました
席に着き講演内容の確認をしていた時のことです
私の後ろの席には小学校3年くらいの男の子とお父さんが座っていました
仲良くお弁当を食べていたのは会話と匂いで分かりました
「息子との二人旅を俺もしたいな~」なんて思っていたやさきにあるできごとが
お弁当を食べ終わった息子さんが
「あっ!!」と当然大きな声を出しました
振り向きませんでしたが、耳はダンボになりました
「何があった???」
「あっ!!」正体は息子さんが列車の乗車券を
椅子の狭い隙間に落としたことでした
仲良くお弁当を食べていたお父さんは間髪いれずに
「何やってんだよ~・・・」
「もう取れないじゃん、どうすうんだよ!!」
しばらく沈黙
私も耳はダンボのまま沈黙
「あっ!!そうだいいこと思いついた」
「お父さん新聞貸して!!」
お父さん「新聞なんかで取れるわけないじゃん!!」
「いいから貸してよ~」
「無理だって!!」
「お願いだから・・・」
「無理だよ!!」
息子さんは結局、新聞をお父さんか借りることはできなかったようです
「他にいいこと思いついた!!」
「お父さんさっきのお弁当の袋貸して!! 」
「今度は何すんだよ~」
「もう諦めろって!!」「やっても無駄だよっ」「絶対に取れないよっ」
しかし彼はお弁当の袋をGETしその中から何かを取り出したようでした
カチャカチャと「もうちょっと・・・」という息子さんの音が聞こえてきます
そしてその状況を忘れかけて講演内容に意識を向けた瞬間
「 取れた~!!」
その声は自信と自慢に満ち溢れた声でした
その声がお父さんに向けられていたことはすぐにわかりました
お父さんはびっくりした様子で「どうやって取ったんだ?」
「割り箸使ってこうやって、こうしたんだよ!!」
自慢気にお父さん説明をする息子さん
対照的だったのはお父さんのバツの悪さが空気から読めました
子ども可能性を伸ばすも摘んでしまうのも大人次第だと改めて感じました
親子の関係を深めるもヒビをつけるも大人次第だとも感じました
この少年の凄さは失敗の後、そのリカバリングの方法を考えようする
思考回路ができていることに私は感心してしまいました
それは失敗から「責任をとる」ものでもあれば
「自分は取れる」という自信からなのかも・・・と色々考えさせられました
失敗を受け取り方次第で、その後の自信につなげてしまった彼は凄かったです
でも、そう育てたのは両親だろな~とも思ったら
お父さんむしの居所が悪かったのかな~なんて思ったりもしました
自分に置き換え息子を育てていくうえでの強烈な気づきとなった時でした
私も失敗はいっぱいします
息子にも失敗する権利を与えなくては・・・
大切なことはそこから何を学ぶか
それが生きる力になると改めて感じるできごとでした
後ろのお二人に感謝をするとともに、息子さんに心の中で拍手を贈りました
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