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リカバリング能力

リカバリング能力


「命の授業」の腰塚勇人です


先日、恩師の自宅へ行ったとき

子育ての話から
モンスターペアレンツの話が出てきました

これは一つのケースだとは思いますが
その本質は人が成長する上で、全てに繋がっている気がしました


モンスターさんは大きく分けると2つに分類できるそうです

一つは徹底的に能書きや言いわけをして
自分たちの非を認めずに開き直るタイプと

もう一つは絶対に自分の子どもに対して学校や教師のミスを許さない

というものだそうです


特にこのごろ後者のタイプの保護者が増えてきたそうです

ミスをしない、させないことが子どもの成長に一番大切だと感じて
すなわち自分の引いた線路の上を生きてほしいと真剣に考え
それが子どものためだと真剣に思っているそうです


恩師に「そういう時はその保護者の方に何ていうの?」と聞きました

すると恩師は


確かにこれ以上の失敗やこのままいけば・・・
というものにはストップをかけるし、その前にやめさせる

でも世の中でたら、イレギュラーなことばかりだ

だからこそ学校にいるうちから小さなイレギュラーをいっぱい体験させ
克服する力=リカバリング能力が

成功体験と同じくらい大切だと熱く語ってくれました


モンスターさんたちはそれで納得するの?と聞くと

「校長がそんな考えだからあんな学校になるんだ!!」と
翌日にはあちらこちらで言いまわすそうです(苦笑)


自分が失敗したことだから息子にはと思う気持ちや
不注意で他人から我が子が傷つけられたら・・・(状況の確認は必要ですが)と

親としてと思うところもたくさんあります

確かに私が講演させてもらっている「命の授業」も

その目的の一つは
同じような辛い体験をして気づく必要はないのでは?
という気持ちからでもあります


でも逆に私たちも失敗をたくさんして来て今がある
とも考えることができます


確かにしてはいけない失敗はあると思います

そのうえで子どもたちに転ばぬ先の杖をたくさん用意するのか

それとも失敗からの立ち直りを見守り、応援するのか


リカバリング能力を生きる力の獲得と考えるのであれば

できるだけ多くの失敗を子どもたちにさせてあげたいです

私も講演会で常に言っていることがあります


失敗の反対が成功ではなく

失敗の延長上に成功があると


久しぶりに恩師の熱弁を聞いて内心ホッとした時でした

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