あの時は・・・
「命の授業」の腰塚勇人です
先日、佐久病院で同室だったご夫妻とお会いしました
お互いに「歳をとったな~あ」と、ちょっと内心感じながらも
奥さんが以前と比べ綺麗になっているような・・・
それは私の妻も感じていたようで
妻がそのことを伝えると
「あの時は・・・」と話が始まりました
それはそのご夫妻も同室にいながらアンビリーバボを見るまで
私が集中治療室や一般病棟での最初の方の状況を
知らなかったのと同じように
私もそのご夫妻の表面的部分しか知らなかったのだと感じました
旦那さんの容態が良くなり、リハビリが始まったころから
奥さんがリハビリ中は旦那さんのベットで
横になることが多かった理由を話してくれました
ここではその内容までは触れませんが
話を聞き、事故や病気による当事者本人の生活にイレギュラーが発生し
それまでの生活が一瞬にして代わることやそれまでの生活への影響
そしてそのことによる迷惑であったりそのための対応などなど
実はそのほとんどを奥さんがすることになる・・・
そして奥さんにも仕事があり、子育てがあり・・・
家族や身内の誰かに起こったイレギュラーは
その本人だけではなく家族一人ひとりの生活までも変えてしまうことを
改めて感じました
誰もなりたくて病気やケガになるわけでも
起こしたくって事故を起こすわけではないのは分かりながらも
イレギュラーが起きた時、家族全体に走る
自分の生活に対するこれから・・・
家族全体の生活に対するこれから・・・
そしてそのことへの対応
奥さんが最後にこんなことを言ってくれました
「支えてほしい時、支えてくれる人のありがたさを
身にしみてあの時感じた」
「でもそれはそれまでどれだけ自分が人を支え、思いて生きてきたかの鏡」
「今の幸せに気づけるかどうかなのよね~」
「失ってみんな気づくんだもん」
「それまでの生活がどれだけ幸せで
どれだけ助けられ、支えられ生きてきていたか・・・」
ズドン!!っと私には心にしみてきました
その時、高校生と中学生のお子さんも今は社会人になり
ご夫婦で良く出かけていられるそうです
人は今の幸せに気づけると
おのずと明るくも綺麗にもなれるものだと教えていただきました
そして助けてほしい時、助けくれそうな人の存在
ちょっと頭の中で考える自分がいました
今ある幸せ、今人のためにできること
今日を当たり前に一生けん命に生きるだけでイイのだと感じながらも
感謝の気持ちは忘れずに生きていこうと思います
また、お会いできる日を楽しみにしています
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