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良いことしか言わない

良いことしか言わない


「命の授業」の腰塚勇人です

親父が倒れてからお袋とたくさん話す機会があります
行き帰りの車の中、病室で

金婚式を迎える二人
子どもの頃から両親を見てきて
子どもながらにして・・・と思う言動も数々

また、親父のお袋への言動にも
これが父親として、男としてすることか!!と
思いをもった事も多々ありました

お袋が全て良いわけなかったのだと思うのですが
どうしても母親のかたを持ちたくなるのが息子かも知れません

二人が仕事をリタイヤしてからも仲が良いのか悪いのか
お互いそこは黙っていれば良いのに・・・
(決して悪いというわけではないのですが)

「人生この人で良かったと思って
  お互い最後を迎えられるに生活しなよ」っと

良く冗談交じりで言っていました

すると母親は
「お父さんはあたしがいなかったら、今はないのよ」
「幸せに決まっている!」と息巻いていました

その裏には「あたしはそこまで・・・」
そんな思いも見え隠れしていました

この頃は、親父がたどってきた人生を男として
自分でも生きている実感があり
もし、奥さんに「あたしがいなかったら・・・」
そんなこと私自身が言われたら
正直「カチン!」とくるかもことがある知れない・・・

いつの頃からか親父のかたを持つ
自分がいることに気がつき始めていました

親父が倒れた事を聴いたとき
「生きててくれ~」と思いつつも
一つだけ「良かった」と思ったことがありました

それは手術をするかしないか決めかねている時期
親父の足のしびれに良いという治療を教わり試しに実家へ行ったとき

4時間近く親父とお袋と親子で話ができたこと

今、お袋は病室で、車の中で
「お父さんで良かった」
「あの人本当に真っ直ぐで嘘がつけない人なの」
「もうちょっと一緒にいたい」など
「上見たらきりがないけどお母さんなりにしあわせな49年間だった」

と今更ながらに・・・
だったらこうなる前に・・・言えるときに・思ったときに・・・

そう思いながらも
今がそう思ったときであり、言いたくなったタイミングなんだろうな~
そう思い

「今のその気持ちたくさんに伝えてやんなよ 親父喜ぶから」

いつもだったら「言っているわよ」と反論してくる母親も
何も言わずに黙っていました


「お袋もよくやってきたよ ありがとう」は忘れませんでしたよ(笑)


私もある意味感じたことです
人は失いかけたとき、失ってはじめて気がつく当たり前への感謝

今、家族がお互いを思いやり
毎日を大切に丁寧に生きている実感を味わってます

この気持ち普段から忘れないようにと思う毎日です

朝から空気が澄み、お日様が出て
とても気持ちが良い一日の始まりです

自分のスケジュールを自分の力で生きられる
これだけでも幸せなことです

だからこそ、大切に本気で過ごそうと思います
感謝を込めて


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