刀一本で生きている人
「命の授業」の腰塚勇人です
昨年、ある高校で講演会をさせていただきました
その学校はこの5年間で生徒さんたちに
「人間力」をつけてもらいたいという先生方の願いから
毎年2回、「今を生きている人」に講演をしてもらっていました
それまでの講演といえば
警察の方やその方面のいわゆる
「~するとこうなるから~するな」的な話が多かったようです
当然そのような話をオーダーしていたのは学校の先生方だったのですが
そこに風穴を開けたのが
今回私を誘ってくれた生徒指導担当の先生でした
先日、どうしても会いたくなり
金曜日の夕方、新幹線に乗り飲みに行ってしまいました
その先生の
凄さの一例をあげると
卓球で大学時代、世界選手権でベスト8まで入った方で
当然のように教職の道に入ってからも卓球部の顧問に
全国で上位を狙う強豪の卓球部だったそうです
しかし、赴任一日目でその卓球部を「一か月活動停止に」
生徒たちは先生に
「練習ができなければ、全国で優勝を狙えない」と反論したそうです
その先生はなぜ部活を一カ月停止にしたと思います?
それは顧問一日目、練習へ行く前に部室を見に行ったそうです
そこで先生が見たものは、
雑然とした脱ぎっぱなしの靴と脱ぎっぱなしの制服だったそうです
先生は、生徒たちに一番簡単なことができない者が
全国優勝とか一番きびしいことを乗り越えたものにしか
立つことが許されない場所の話をしていることに呆れたそうです
その年、全国で優勝は逃したもののベスト4だったそうです
私が先生に「部活今でもやっていらっしゃるのですか?」と尋ねると
「36歳でやめました」との答え・・・
私の頭の中は・・・
当然「どうしてですか」と
すると先生は仕事が忙しくなり
「毎日」「練習に出れなくなったからです」と
「生徒を信頼していないとかではなく、
そんな状態で生徒を指導することは生徒に失礼なので辞めました」と
今、その先生は先生方がもっと
生徒たちと一緒にいられる時間をつくろうと必死に人生をかけています
物凄いことをしています
今、ここでは言えませんが
いずれ・・・
私は「不器用な男なもんで・・・」
「でも、教育は刀一本あればできるんです」
先生の言っている「刀一本」の言葉の深さに感服しました
「日本の子どもたちを一人でも多く夢を与えてやってください」
とその先生から言われ
すなわちそれは、「自分のブレない生きざまを見せることだよ」と
熱いエールをいただいている気がしました
私も先生のようなカッコいい大人になります
坂本竜馬のような先生です
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