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ものがない・・・

ものがない・・・


「命の授業」の腰塚勇人です

昨日は8ヶ月ぶりに釜石で講演をさせて頂いたとき
主催をしてくださった東北電力釜石営業所所長さんと
釜石市教育委員会の方にお会いすることができました

皆さんの元気そうな顔を見てやっぱりホッとしました
津波当日のパニック状態の話から始まり今に至るまで
そしてこれから・・・当然ですが解決すべきことが山積みのようでした

実は釜石港の津波の堤防はギネスブックに
載っていたほどの大きさだったんです

今さらながらその堤防を壊し襲ってきた津波の大きさには
手の打ちようがなかったというのが正直なところのようでした

その中で一つ疑問なことがありました
一番の大きな幹線道路の信号は復旧しているのですが
その中で一つだけ未だに警察官が立って
車の誘導をしているところがあったんです

???

この質問を所長さんにすると
「電気はいつでも通せるんですがものが入ってこないんです」と

3色だけではなく、矢印がたくさんつく信号機の生産が
間に合っていないとのことでした
今年5月に伺った石巻でも同じ状況で警察の方が汗をかきながら
顔を真っ赤にして未だにたくさん立っていました

仕事とはいえ感謝の気持ちでいっぱいになりました

釜石から海岸線を通り気仙沼→南三陸を経て石巻へ
その間もたくさんの津波で被災した町を通ってきて

瓦礫の除去や道の整備は進んでいる箇所も多い中
果たしてここにもう一度町を作るのか?
そんな疑問も湧いてきました

石巻に着き、電気屋さんの倉庫の片づけを
5月にしたおばさんの所へ伺いました

嬉しかったのはその倉庫に
エアコンや電気の配線がたくさん置いてありました

道路に面したお店はまだ津波の当時からゴミがなくなっただけで
修復には手つかず状態でしたが
自宅を使い営業していました

「ここで少しずつ家族で頑張ります」の言葉には
「必ずまた来ます」しか言えませんでした

周囲に住んでいた方々がどんどん違う場所へ引っ越しをしているそうです
人がいなくなっていると

そんな中でこの土地でのお店の営業への決断は
それなりの覚悟がなければ・・・

「お父さんが築きあげたお店だから」「家族がいるから」
必ずまたおばさんに会いに来ようと思います

町の復興・そこにいた方々の生活・そしてこれからの生活
当事者となり考えれば苦しくなることの方が多いです

今私にできること
この震災でご縁をいただいた数人の方ですが
その方を大切にすること

それしかできません
でもそれで良いと思っています

お会いできて嬉しかったです
神奈川に戻っても今ある環境に感謝をして生きていこうと思います

ブログの読者の方の中に釜石の方がいてくださり
「釜石に来てたんですか」「今度は連絡を下さい」と
メッセージを頂きました
本当に嬉しい限りです

感謝を込めて


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