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震災から10年

震災から10年

10年前の今日のあの大きな地震の時は

東京の中学校で体育館ぎっしり

700人の生徒さんたちに講演中でした

子どもたちの悲鳴の中

祈ったのは天井のバスケットゴールと照明が

落ちてこないことだけでした

少しおさまって、グランドに出ると

また大きな揺れ

近隣の高層マンションどうしがぶつかるのでは・・・

校長室に戻ってテレビをつけたら

震災4カ月前に講演で伺った

岩手県釜石市が津波でのみ込まれていくところでした

自分の命が助かった以上にもの凄いショックでしたが

自分の家族は・・・

そして自分自身も帰宅難民の心配

「なんとかします」といい学校は出たものの

電車は当然止まっているし、道路も大渋滞

歩いて帰れる距離でもないし・・・

家族とは連絡が取れ、みんな無事だったことに

一安心しながらも、さて自分は・・・

片っ端からホテルに電話をして泊まれるか確認

施設の安全確認ができていないと何件も断られ

ようやく1件

「時間はかかりますが、お待ちいただければ」と

寝床は確保できるも一晩中、震災の様子を

テレビで見ていましたし、私の知っている

釜石の皆さんのことが心配でなりませんでした

その後、釜石に行き

友人たちと宮城県石巻にボランティアに行き

津波の残した傷跡をテレビの画面ではない

リアルに目の当たりにして、家族や家を失った方や

命からがら助かった方の話しに言葉を失い

避難所に伺い責任者のお母さんの話しに言葉を失い

世の中10年・10年と騒いでいますが

私にとって幸せに思えるのは、その時の

石巻や釜石の方とお付き合いを

続けさせてもらえていること

お会いした時に震災の話はしませんが

10年前のこと教訓として今をどう生きるか・・・

そんな時間になっていますし

私にとっては命と向き合ったスキー場と同じように

石巻、釜石は大切な場所です

また有難いことに仕事で

福島、宮城、岩手、青森に伺うこと多く

自分の命の使い方や当たり前への感謝を

再認識できる時間になっています

生きたくても生きられなかった方が

いっぱいるから

これからも少しでも災害に遭われた方々と一緒に

生きていけたらと思っています

ちょうど一年前は息子の中学校、卒業式でした

一年、早いな〜

毎日を大切過ごします

皆さんに心を寄せて

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