お母さんのおむすびの味
「命の授業」の腰塚勇人です
昨日は奥野勝利さんとお会いして
たくさんの感動を頂きました
震災後の今も精力的に被災された方のところに伺い
歌で共に生きる力を渡し続けています
彼は言います
「最低10年通い続けます」と
その思いの中には
被災地に何度も足を運んでみて、はじめて分かる
復興への環境の変化やそこで暮らす人の生き様の変化
彼はこうも言いました
復興はようやくはじまったばかり
とりあえず衣食住が落ちついただけだと
どう生きるかは、これからの人がまだまだいっぱい
次の人生に向けて動きだしている人もいれば
まだ、動きだせない人も大勢いると
もし自分が家族を失い、家を失い、仕事失い
残っているのは
帰ってこない大切な人との思い出と借金だけだったとしたら・・・
奥野さんも知っています
大切な人を突然失った時のそこに起こる衝撃と感情の数々
心が折れ、生きる力がなくなる状態を
そしてそこから回復するには人の力を借りて
少しずつ自ら動きだせ、時間がかかることを
今、被災地や避難所で落ち着き始めたからこそ
広がりはじめているが「孤独」だそうです
1年4ヶ月の間で伺うたびに
音楽の持つ力を再認識するそうです
孤独にさせない、その中で少しずつ生きることに
前向きになってくれる人が増えていくことを実感するからこそ
10年、通い続けると
歌い続け、一緒にいられる時間を持ち
少しでも笑顔でいられる時間を長くしたいと
そして次会うまでの目標や夢を渡すそうです
そんな中、あるお母さんが
みんなで歌い終わった後、お腹空いてるだろうと
家に帰っておむすび作って持ってきてくれたそうです
奥野さんが美味しいっていて食べていると
そのお母さんが
「あたしにも、まだまだできることがある」と
嬉しそうに言ったそうです
そのお母さんは奥野さんとの別れ際
「またいらっしゃい、おにぎり作って待ってるから」と
人のため、人に喜ばれる、必要とされる
生きていく原動力の一つなんですよね
そのおにぎりの話を聴いて
私も母に作ってもらった
忘れられないおにぎりの味がいくつか思い出しました
何なんですかね
あのお母さんの作ってくれるおにぎりの味
おにぎりという愛の塊なんですよね
隣に住む父・母が愛おしくなりなした
石巻の電気屋のお母さんに会いに行こうと思います
感謝をこめて
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