宣 告 ~どういわれ、どう受け止めるか・・・~
「命の授業」の腰塚勇人です
先日、月に一度の父の主治医とのカンファレンスがありました
リハビリによる成果と
現状から今後のリハビリを続けいていく中での
回復への見立て、そして退院後のサポートを含めた
生活環境の整備などなど
今まで親父を同席させず私が先生から話を聴き
家族としての思いを含め、そこで伝えられたことを
親父の前向きな気持ちを壊さないように話してきました
親父の思い・・・
杖をついてでいいから歩きたい
それも家に帰り長い距離でなくて良いから
家の中をトイレに一人で行け、家のお風呂に入れれば
それだけでイイ・・・
親父の気持ちが痛いほど分かりました
そこには今まで一人ででき当たり前のことだった
歩けること、お風呂にはいること、トイレができること
これらを人の手を借りてするとなった気持ちは
まして一生となるかも・・・
この絶望感・敗北感・恥ずかしい、情けない気持ちは
体験した者でないと分からないものかもしれません
恐らく親父はその気持ちと今でも闘い続けているのだと思います
生み出すエネルギーの所在をもっとその先にある
社会復帰をした後の「夢」にフォーカスはできる限りさせていますが
一番のストレス源から脱却することに
エネルギーが注がれるのは当然です
でも毎日、自分のこととはいえ
リハビリを頑張っている親父には頭が下がります
そんな親父に先生から
「次回のカンファレンスにはお父さんの同席を・・・」
ある意味、来るときが来ました・・・
右半分の脳の損傷が強く
未だに左手、左足は指先がかすかに動く程度で
右手で何かに捕まり右足で車いすから
自力でなんとか立てるようになりましたが
しかし左足が自分で動かすことができず
杖をつけても歩くことができません
先生がどのようなことを親父に話すのか事前に聞き
車を運転すること
自力での歩行
退院後、お袋と二人での生活はかなり厳しい現状を話されました
先生の話は親父の気持ちを最大限くみ取って
言葉を選び話してくれました
親父の
「もう歩くことは厳しいですか・・・」
「ここまで頑張ってきたのに・・・」
親父のほほから流れる涙にはかける声がなかったです
先生から
「お父さんこれから当分の間、気持ちが落ち込むかも知れません・・・」
「スタッフも全力でサポートしていきますから・・・」
と言ってくれました
嬉しかったです
「ありがとうございます」
「今は黙ってそばにできる限りいてあげます」
「でも先生大丈夫です
親父の人生必ずハッピーエンドで終わりますから・・・」
これは私が確信している言葉です
毎日を誠実に生きている人間には
人生の最後は必ずハッピーエンドで終わることができる
親父、お袋と退院後、社会の資源に助けて頂きながら
同居することにしました
これも幸せです
これ、私の夢だったかもしれません
親父、お袋と一緒にいられる時間を大切にします
感謝をこめて
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