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空間有美 ~福島市 盆栽屋 阿部さん~


空間有美 ~福島市 盆栽屋 阿部さん~




先週の日曜日、福島でのオンライン講演の後

どうしても仲間たちに見せたい、聞かせたい場所があり

モモ狩りの後に伺いました




盆栽屋 阿部さん




10年以上前に初めて福島県で命の授業をさせてもらったと

友人に紹介され連れてきてもらってからのお付き合いで




盆栽の世界にも「道」があり




息子さんで3代目

お祖父さん、お父さんは

皇居の松の手入れを任された方です




阿部さんの盆栽は

私たちが一般に知っている形の整ったものとは全く違い

庭には100年を超える盆栽がいくつもあり




すべて枝ぶりが違うんです




すばらしい盆栽といわれるにはいくつかの条件がある中

阿部さんのお祖父さんが生み出した世界観は

その条件をクリアーしつつも独自の

盆栽、一つひとつの持つ生き方を表現したいと




空間有美




立体的に見える縦・横・高さの3Dに加えて

その枝の間から見える奥に枝葉

それだけでなく、その後ろにある風景

それまでもが盆栽の一部だと




そしてお祖父さんから

「盆栽の手本は吾妻山にあり」と




自然の松から学ぶことを、何かあった時は立ち返ることを

教えられたそうです




そうでなければ、ここまで個性豊かな

エネルギーのある感動的な盆栽にはならないよなぁ~




そして一番難しいのが水やりだそうです




お父さんの話を聞きながら

その子・その人の内面を知り、背景を知り

必要で適度な手間暇、愛情をかけ

慌てず良さを引き出し待つ




人間も一緒だ・・・と




10年前に会った3代目も今年で40歳




ここまでたくましく成長するかって・・・くらい

伝統を継承しつつも独自の世界を作りはじめ

嬉しそうに楽しそうに、自信を持ち

話してくれました




それを師であるお父さんが

まだまだ・・・言いながら嬉しそうに聞いていられる

松も子どもも一緒なんですね




松の根に何で麻の布を? と訊ねたら




松は本来、日光が大好きなんだけど

この暑さで松を入れる鉢自体がすごく熱くなり

お水をやるとお湯になり

根が酸欠を起こさぬようにだと




松の話だけでなく自然のあるべき姿、人間との共存




どんなにお金を積まれても

そこまで理解してくれる人でなければ

盆栽は譲らないそうです




お父さん、息子さんの話、深すぎて

うまくお伝えできません・・・




人生で一度は盆栽屋阿部さんに伺い価値ありです




私も自分らしい盆栽のようでありたいですし

有り難いのは周りに手入れをしてくださる方が

いっぱいいること




今日も楽しく命を喜ばせます

感謝を込めて



























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