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その言葉はいらない

その言葉はいらない

ゴールデンウィーク後半

久しぶりに父母と一緒に出かけることができました

その間に一番、聞いた言葉が

「ありがとう」以上に

「申し訳ないね」「ごめんね」だった気がします

脳梗塞で杖歩行と車いす併用の父を

足腰の弱った母が介護しながら

子供には迷惑をかけまいと

二人で一生懸命に生きている

そして母から父に対して良く出る言葉が

「お父さん、頑張って」

これも私に迷惑をかけたくない

気持ちからなのだと分かるのですが

その言葉を聞く度に「親父、十分頑張っているよ」

そしてお袋もね

親父が今の私の歳の時、私は大学を卒業し教員1年目

あれから30年か~

父親にも、母親にも

あの時の姿を見る影もなくなってしまった・・・

ある意味、寂しいし私もあれから30歳

年をとったのだから

当たり前と言えば当たりまえであり

常にこれから私が否応なしでも行く道を

姿で見せてくれています

だからこそ個人としても

何を大切にし、何を準備をしどう生きるか・・・

そして何に生きる喜びと幸せを見つけるか

それは父母に対しても

回転ずしだったけど「うまいな~」と

好きなネタをバクバク食べていた父の姿が

「お父さん食べ過ぎよ~」と世話を焼いている

母の姿が何より嬉しかったです

おかげさまで父も母も食欲はまだあり

内臓は元気のようです

長生きするかな

申し訳ない、ごめんなさいより

あれ食べたい、ここ行きたい、これしたい

を言ってほしい

全てを叶えてあげることはできないと思うけど

二人の笑顔に親子でいられる幸せを

たくさん感じます

できることはまだまだあるね

少しでも元気に長生きしてほしい

一緒に親子でいたい

もっとあの時・・・と

親孝行というより私が後悔したくない

それが本音です

もっと今、生きていることを楽しみましょう

申し訳ない、ごめんねより

楽しいね、美味しいね、ありがとうを

笑顔でいっぱい言って

せっかく生きているのだから

今日も父母からもらった命、喜ばせます

これから岐阜県立総合学園高校様に伺います

素敵な出会いが待っています

感謝をこめて




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