自分の花を咲かせる ~染み抜きのスペシャリスト~
講演の移動中、アイスコーヒーが飲みたくって
駅のスタバで購入し新幹線に乗り込みました
手提げカバン一つだったのと
意地汚い私はホームで一口飲みたかったので
袋には入れてもらわずカップにストローをさして持ち歩き
でも、これが運の尽きでした
席が見つかりカバンをおいて座ろうとしたとたん
新幹線が動き出しバランスを崩し背もたれの方に倒れ
持っていたカップにギュッと力が入ってしまったんです
すると、ストローからピューッとアイスコーヒーが吹き出し
私の水色のジャケットの袖に着地
マジかよ・・・やっちゃったー・・・
すぐさま洗面室でハンカチを濡らし染み入き
濡れているせいもあり結構落ちたとその時は一安心
染みのことはすっかり忘れ家に帰りジャケットはクローゼット中に
久しぶりに着ようとジャケットに袖を通すと
!?
袖には大きなコーヒーの染みあとが・・・
あちゃー
すぐさまいつもYシャツやスラックスをお願いしている
クリーニング屋さんへ
「この染み、結構時間が経っていますよねぇ~
うちでもできないことはないですが
完全に落とすのは無理かも知れませんし
結構値段もしますよ・・・」
「そうですか」と困った顔をしている私に店員さん
すぐ近くに染み抜き評判のお店がありますから
ジャケット持っていった方がイイですよって
教えてくれました
そんなこと教えてくれるんだ~と思いながら
「ありがとうございます、行ってきます!」
次のお店に行くと受付の女性からやっぱり
結構、時間経っていますよねぇ~・・・と言われながら
作業場にいた社長さんにジャケットを見せに行ってくれました
しばらくして社長さんお店の奥から出てきて
完璧とはいかないかも知れないけどやってみますよって
昨日、そのジャケット取りにいくと、社長さんが
「ごめんなぁ~完璧には落ちなかった
俺も納得できていないんだけど、これ以上すると
生地が傷むから勘弁してくれるか・・・」
その言葉はお客とお店の人というより一人の人としての
人間くさい思いのこもった言葉に聞こえました
どこがですか?
どこにシミがあったのですか?
っていうくらい綺麗なっているんです
すると店員さん
「うちの社長、職人だからこだわりが凄いんです」って
お店にはいっぱいの洗濯物があり
全部、染み抜き依頼だそうです
染み抜きだったらあのお店
評判が評判をうみ信頼されているんです
一つのことに特化するまでやり続けるこだわり
一意専心、深めると広がる
またお一人、素敵な自分の花をもつ
スペシャリストにお会いできました
良樹細根
花や実ばかり追うと根が腐る
昨日いただいた冊子に
「本気と試練」というテーマで2つの言葉がありました
風雪に耐えただけ 土の中に根が張るんだなあ
ー相田みつを
苦がその人を鍛えあげる 磨きあげる 本ものにする
ー坂村真民
社長さんはそれを生きて人なんですね
毎日が勉強であり実践の場です
出会いに感謝であり、生かされています
ありがとうございます
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