今だからこそ ~避難所が教えてくれたこと~
一昨日、震災後、片付けとトイレ掃除に伺った
石巻市立鹿妻小学校での命の授業
聞いてくださった保護者の方とのその後の懇談会で
「3年経ったこの時期に忘れかけていた大切なものを
もう一度思い出させてもらった・・・」という声を
多くの方からいただきました
そしてその時、鹿妻小学校で
避難所の責任者をされ、それからもご縁が続いている
浅野さんというお母さんも小学校に駆けつけ
講演を聞いてくださいました
そして講演後、浅野さんからいただいた冊子が
人間の絆~避難所が私に教えてくれたこと~
その中には一主婦だった浅野さんが
被災された1500名以上が集まる避難所の責任となられて
その避難所を閉め、学校の先生と生徒さんたちに返すまでの
体験が綴られていました
その冊子を読む中で「今だからこそ」
私が一番強く残ったカ所をご紹介します
~普段の生活の見直しを~
避難所で皆さんに色々とお世話をしながら思ったことは
人というのは、自分がやってきたことしかできないのだ
ということです
震災が起こったからといって
人生観が急にがらっと変わるのか・・・
たとえば何もせずぐうたら暮らしていた人が
急に背筋を伸ばし暮らすようになるのかというと
なるほど震災直後はそのようなことは感じられたものの
長い生活の中では、3,4ヶ月経つうちに
やはり「地」がでてしまうものなんです
(中略)
生活習慣というのは大人だけでなく子どもたちにも
こんなふうにもでてきてしまうものだと
実感することが度々でした
避難所で一番最初に口にしたのは真っ白な何の味もしない
冷たいおにぎりでした
小さいおにぎりを4人で割って一口ずつ食べました
噛みしめてご飯の甘さを感じ、ありがたいなぁと思って食べました
でもその横で「ふりかけがないと食べられない」と
泣いていた子どもの姿がありました
でもその子を責めることなどできません
(中略)
避難所の長い生活において、子どもたちが
色々な過酷な状況に負けることなく、病気をすることもなく
健康に無事に過ごせたのは、生活におけるきちんとした
習慣が大きかったと思います
人は大きく変わることなどできません
今あるままの自分がどんな時でも出てきます
この震災を機に変わりたいと思われるのなら
どうか普段の生活の習慣を見直してほしいと思います
また違うカ所では子どもたちの持ている力と
普段の学校での教育がいざというときどれほど
子どもたちの力として身に付いていたかも述べています
鹿妻小学校に伺って、浅野さんの冊子を読んで
改めて今の自分を振り返る時間となりました
昨日で息子も4年生の1学期が無事終わりました
「皆勤賞だったよ」と喜んで通知票も自慢気にみせてくれました
「よく頑張ったね」の言葉にニッコリしていました
でもその言葉の中心は「元気でいてくれてありがとう」
それだけでした
さあ、今日から夏休み
一緒に時間割りをたてまずは生活習慣に気をつけます
そして夏休みだからこそできる体験を息子と一緒に
たくさんできたらと思っています
蛇口をひねれば水がでる
お風呂にも入れる
明かりもつく
食べたいものもが食べれる
海の中で生きている魚は海の広さが分からない
幸せの海で生きている私たちは幸せに気づかない
小林正観さんの言葉です
改めて幸せを考え噛みしめた時間でした
今、幸せの中で生きている私です
友人に勧めれた「利久の牛たん」最幸でした
今日も素敵な一日になります
感謝をこめて
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