働く意欲
「命の授業」の腰塚勇人です
昨日、1年ぶりに電話をさせていただ方がいます
三重の高校での講演後、友人と名古屋で食事をしている最中
「そうだあの先生、どうしているかな~・・・知ってる?」
「ここ最近、ご無沙汰しちゃってわからない・・・」
「病気で長期療養しているとか、前に誰かから聞いたけど」
「・・・」
これって「むしの知らせ」だったんですかね?
気になり昨晩電話をかけさせて頂きました
電話のコールが10回くらいなった時
「先生、ご無沙汰しています!」と
元気な声が受話器の向こうから聞こえてきました
その声を聞いただけで涙がでてきました
今からちょうど2年前です
私が教員をしながら講演を始めたばかりの時
私に熱いメッセージを下さり、お邪魔させて頂いた
愛知での講演第一号の高校の先生でした
この先生の子どもたちへの熱い思い、そして教育理論
そして教師としてあるべき姿は、共感と学ぶところばかりでした
教師が大好きで、後輩が大好きで
挙げ句の果てには自律神経が乱れ、心臓発作をおこし
ニトログリセリンを持ち歩きながらも
子どもたちの前に立つことをやめず、生き様を見せ続けた方です
この先生を動かしていたのは
一点の曇りもない生徒の可能性を信じる心であり
教師は現場で「勝負」と自分を磨きつづける情熱でした
しかし、身体は限界を超えドクターからこのままだと命がなくなる・・・
と宣告され、この1年間は長期療養に入られていたそうです
その先生が電話口で
「腰塚さん、働けない苦しさや寂しさ、辛さは
2つあることは知っていましたが
3つ目があることに気づきました・・・」と
1つ目は「もう働けない」
2つ目は「まだ働けない」
そして3つ目 「今、働けない」
「腰塚さんもおわかりになると思いますが」
「いや~悔しかったです・・・」
この先生の悔しさ、心が痛いほどよく分かりました
思いがあっても身体が動けない、動かない
それも自業自得と言ってしまえばそれまでですが
「今、働けない・・・」
しょうがないではなく
世の中や、不況や、回りのセイでもなく
ただただ悔しいんです
まだまだやりたい夢があるから
4月から仕事に復帰されるそうです
でも、教員をやめて
色々な意味で心配になり
「辞めるんですか???」
そうしたら「私には手本となる人がいましたから・・・」と
私だったようです・・・
「今ある命、今本当にすべき事に使います」
「即戦力になる教師を育てます」と
管理職の道を捨て
大学で教師を志す学生を育てる道を選び
勉強し試験に受かったそうです
「1年生を持たせて欲しい」と学長にお願いしたそうです
「その子達が4年間で結果が出なかったら
首にしてくださって結構ですから」と言い切ったそうです
「今を働く」ってこういう事かも知れません
先生、でも命も健康も大事ですからね!!(笑)
感謝をこめて
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