もう一度歩きたい・・・父の願い
「命の授業」の腰塚勇人です
実は昨日、父の手術がありました
20歳の時に群馬県の東村から川崎に出てきて
40年間、家族を守るために働き続けてくれた父です
親父の趣味はゴルフでした
仕事を退職しても健康のためといって
週に2回はショートコースへ友だちと出かけていました
しかし5年前のちょうど今時期です
職場に母から電話が・・・
父がゴルフの最中に倒れたと連絡
心肺停止状態で救急車で病院へ搬送された・・・と
病院へ駆けつけた時、父の容態は心臓と呼吸は戻ったものの
昏睡状態でした
ドクターからは不整脈によるものだと説明を受け
偶然にも父が倒れたときのゴルフの仲間の中に
救急隊員を退職された方がいてくださり
その方の心臓マッサージと人工呼吸によって
父は一命を取り留めました
喜びもつかの間
ドクターからはまたいつ不正脈が起きてもおかしくはなく
その時、直ぐに心臓マッサージができる方がそばにいなければ
命取りになるということで
今後のことを考え、不正脈が起きたときそれを自動的に感知し
電気ショックを与える機械を身体の中に入れました
そして心臓の動きが悪いというとは
血液の流れが悪くなり
血栓等ができやすく脳梗塞等病気も併発しやすいということで
ワファリンという血液をサラサラにする薬を一生飲み続けることに
しかし命への危険性がある以上仕方ないのですが
その薬を使うと今度は出血すると血液が止まらない・・・という状態になり
ケガをすることも普通の人以上に注意を払い
歯医者さんにも行くこともできず、父の身体の状態や使っている薬をきくと
うちの病院では・・・と断られるケースが多くなりました
命あっての・・・とはいうものの
父の中では何でこの歳になって俺に・・・
という気持ちは強かったようで
不自由と不幸をいっぺんに背負い込んだようでした
そんな中、今度は手足にしびれ、痛いと言いだし
この一年は自力で100m歩くことがやっとであったり眠れない状態が続き
精密検査を受け分かったことは腰椎狭さく症との診断
しかしこの5年間の間に腎臓・肝臓の機能も低下をしていて
手術をした後、人工透析になるリスクがあるということで
腰椎へのブロック注射で痛みを取ることに
この注射を打ってもらうまでもドクターとの間では色々ありました
しかし、打ってもらったものの親父の場合
その効果は持続せず再び痛みが・・・
痛みが取れて、もう一度思いっきり歩きたい・・・
お母さんと出かけたい・・・
俺は人生の中でそれだけしか望まない・・・
親父は涙ながらに訴えてきました
ドクターにその思いを伝え、リスクを確認の上で手術に望みました
親父の顔は不安より「これで歩けるようになる」
そんな期待への気持ちでいっぱいでした
大丈夫、必ず良くなるから
大丈夫、俺たち家族がいるから
これから何があっても大丈夫
手術は6時間半かかりましたが、無事終わり
痛みが取れ嬉しそうに歩いている父の姿を思うばかりです
「良くなってみんなで旅行に行こう」と伝えて帰ってきました
父の夢、叶えてあげたいです
世の中でたった一人の大切な父親です
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