涙のわけ　～崎陽軒のシュウマイ～




母の日の夕飯を隣に住む母親と一緒に食べました

一昨年の暮、父親の介護疲れから

２回目の軽い脳梗塞になり入院

父親には一時的にショートステイを利用してもらい

ちょうど１年前のゴールデンウイークが退院でした




でも退院の時、ドクターからは

もうお父さんの介護はダメです・・・と




そして家族としても苦渋の決断でしたが父親には

サービス付き高齢者住宅で暮らしてもらうことになり

あれから１年が経ちました




週末、母親は父に会いに行っていますが

新型コロナの影響で今は父親との面会はできませんが

「お父さん、何いっているか分からない」と

ブツブツ言いながらも電話で

連絡は取り合っているようです




私が大学卒業まで横浜駅ホーム、崎陽軒の売店で

働いてくれていた母親にと食卓に

崎陽軒のシュウマイをだしたんです




そうしたらシュウマイを噛みしめながら

母親が急に泣き出し一言

「懐かしい・・・

　お父さんにも食べさせてあげたい・・・」




私が小さい頃から、その元気はどこから出るの？！

ってくらい家族のためによく働き、動いてくれた

母からの「懐かしい」の言葉の中にある

悔しい・・・その気もちが痛いほどわかり

ただただ、泣かせてあげることしかできませんでした




でも声をかけることはしなかった理由は

寄り添うことはしても

無理に人の感情の奉仕者にはならない

気を使いすぎない・ご機嫌をとらない

そこには入り込まない

自分の感情や機嫌の責任は自分がとる




そう生きようと思っている自分もいて

自分の今の現状とどう折り合いをつけていくかは

母親だから




ただできる限り母が笑顔でいられるよう

支えていくつもりですが

「お婆ちゃん元気出して」の息子の一言で

笑顔になってしまう母親




切り替え早っ！！

と思いつつ、孫には勝てません・・・




崎陽軒のシュウマイは

私と母親の思い出がたくさん詰まった味なんです

噛みしめるだけでいいんです

言葉さえいりません




皆さんには何かありますか？




全国では学校が再開されたとちらほら聞き始めました

息子の高校も来週から？

なんか息子がバタバタし始めました

社会復帰できんのかなぁ～




それはわ・た・し・ですね（笑）




今日もご機嫌に命を喜ばせます

素敵な一日になります

感謝を込めて