手紙に込められた息子さんのメッセージ
「命の授業」の腰塚勇人です
昨日は広島で大切な方とお会いしました
それは私の父が脳梗塞で倒れたときに
毎日写真入りのハガキを送って下さった
加藤りつこさんhttp://ameblo.jp/nobleheart/
その後、メールや手紙でやりとりをさせて頂き
昨年11月初めてお会いすることができました
(加藤さんは私の広島での初めての講演を
聞いて下さっていたので2回目)
そして昨日、再びお会いすることができ
素敵な時間を過ごすことができました
毎日ハガキをくださる加藤さんにお礼の手紙を出したところ
加藤さんから衝撃的な手紙が
そこには父へ毎日ハガキを出してくださる理由が書かれていました
以前ブログでお伝えしたことがありますが
世界の平和を真剣に考え国連での活動を夢見て
神戸大学へ通う加藤さんの息子さんは17年前
阪神大震災でお亡くなりになりました
その時の家族が受けたショックは
失ったものにしか分からない・・・と
加藤さんはいいます
その状態に近いことが父と家族に降りかかり
私たち家族の気持ちを案じての毎日のハガキでした
毎日祈っています
毎日思っています
というメッセージを込めての行動でした
そしてそこには一通の手紙が
親愛なる母上様
あなたが私に生命を与えてくださってから
早いものでもう20年になります
これまでに、ほんのひとときとして
あなたの優しく、温かく、大きく、そして力強い
愛を感じたことはありませんでした
私はあなたから多くの羽根をいただきました
人を愛すること、自分を戒めること、人に愛されること・・・
この20年で、私の翼には立派な羽根がそろってゆきました
そして今、私は、この翼で大空へ飛び立とうとしています
誰よりも高く、強く、自在に飛べるこの翼で
これからの私は、行き先も明確ではなく
とても苦しい”旅”をすることになるでしょう
疲れて休むこともあり、間違った方向へ行くことも
多々あることと思います
しかし、私は精一杯やってみるつもりです
あなたの、そしてみんなの希望と期待を無にしないためにも
力の限り翔びつづけます
こんな私ですが、これからもしっかり見守ってください
住むところは遠く離れても、心は互いのもとにあるのです
決してあなたはひとりではないのですから・・・
それではくれぐれもおからだに気をつけて
また逢える日をこころまちにしております
最後に、あなたを母にしてくださった神様に感謝の意をこめて
翼のはえた”うし”より
息子さんがりつこさんがお母さんの介護を自宅でしていて
お父さんは単身赴任、ここで自分が家を出ることで
りつこさんを独りぼっちにしてしまうけど・・・
そんな中で息子さんが書かれた手紙だと、昨日初めて知りました
そして最後の「うしより」
息子さんは名前ではなく自分を「うし」と
そこにはりつこさんが嬉しいとき楽しいとき
丑年生まれの息子さんを「うしくん」と呼んでいて
息子さんは「いつも笑顔のお母さんでいて」という
二人にしか分からないメッセージを最後に込めたそうです
今ではりつこさんにとって息子さんの形見となった手紙
でも、この手紙がりつこさんと息子さんだけのものでなく
読んだ人にもの凄いインパクトを与える気がしています
それは息子さんの世界平和への思いが
今も生き続けているからだと感じています
また、お会いできる日を楽しみにしています
今日は兵庫県姫路にある病院の研修でお話しをさせて頂きます
感謝をこめて
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