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五つの誓い ~啓発式~

五つの誓い ~啓発式~


昨日は群馬県渋川市にある北橘(ほっきつ)中学校の
啓発式に呼んでいただきました

啓発式とはかぞえの15歳、昔の元服(大人の仲間入り)の祝いの儀式を
全国各地で中学2年生の生徒さんたちが
これから大人なになる意識のもと自分の生き方の振り返り
これからの生き方の決意を誓う式で
「立志式」として行われている学校が多く
この仕事をして10回ほど立志式で講演をさせていただいています

その立志式と同じ意味合いで行われていた「啓発式」
でも私は初めて聴く名前でした

この学校の啓発式の由来は1834年越前(福井)に生まれた
福井藩士、橋本左内が15歳の時に
これからの自分の生き方への決意として書いた
五つの誓い「啓発録」がもとになっています

ところで皆さん昔の立志式、啓発式の大人の仲間入りって
どういう事だか分かりますか?
それは母親のもとを離れ父親と一緒に戦に出るということです
常に死を覚悟して生きるということです

そういう時代であったと言ってしまえばそれまでですが
15歳でその覚悟を持つ、持てる生き方の裏には
良い悪い別にしても親や大人の影響って
もの凄く大きいものがあった気がします

実際に藩主松平春嶽の懐刀といわれた左内も
安政の大獄で26歳でこの世を去っています

その左内が15歳の時、自分に誓った五つが
去稚心 → 幼稚な甘えの心を捨て去り、自覚のもと自律した生き方をする
振気  → 自らを励まし奮い立たせ、人に負けない気持ちを持ち、
      人の上、役に立つ生き方をする
立志  → 心の向かう方向を定めてそれに向かった決め生き方行動をする
      (目標を決め最後までやり遂げる)
勉学  → 「勉」とは一つのことをコツコツと全力で取り組むこと
      「学」とは良い行い、振るまい、事業を見習いまね
      自分のすべき事に誠意と責任を持ち
周囲の人たちと真心と愛情をもって接すること
択交友 → 良い友達を選ぶ
      その良い友達の見たては 
剛正毅直(ごうせいきちょく) 強く真っ直ぐな人
温良篤実(おんりょうとくじつ)温和で誠実な人
豪壮英果(ごうそうえいか) 気迫があり思い切って行動する人
闊達大度(かつたつたいど) 度量が広く物事にこだわらない人
俊邁明亮(しゅんまいまいりょう) ひとにすぐれ、さえている人    

15歳の時、このような事を考えていた橋本左内です
もう少し、調べてみようと思います

啓発式の中で2年生の生徒さん一人ひとりが
自分の決意を短冊に書き発表していました
とても凛々しく、環境を与えれば、その環境さえあれば
子どもたちはそのポテンシャルを発揮する力を持っていることを
改めて感じたときでした

ただ、講演の最初に言わせていただきました
「その決意は誰に言っているのですか?
 自分が自分にしている約束であることを忘れないでください
 自信とは自分との約束を守ることです
 私はできる!と自分を信じられること
 そして夢は叶うと言い切れるそんな人になってもらいたいです」と

4年近く前に私の5つの誓いを知って
生徒さんたちに話しをしてくださり
その後、命の授業を本と私のアンビリバボを見て
いつかこの人の話しを生徒たちに聞かせたいと夢にしてくれ
「4年越しの夢が叶いました」と喜んでくださった校長先生
まさに左内の生き方をされている方でした

君たちの周りにはこんな素敵な大人がいるんです
安心して自分の決意にチャレンジしてください

とても刺激をいただいた時間でした
そして学校を後にするときにまたまたサプライズがありました
昨年からお付きあいさせてもらっている
伊勢崎清明高校ソフトボール部の顧問の先生が
中学校の校門で待っていてくれるではありませんか

「群馬に来ているからちょっと顔を見に」って
この後、お茶でもと言ったら
「明日が秋田なのですから、今日は帰って身体休めてください」
とたった5分でお別れでした
それでも来てくれた先生です

凄すぎます
今、元気に東北新幹線に乗って仙台を通過しました
今日も本気で楽しく命の授業、伝えてきます

感謝を込めて


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