ごめんさい、それとも、ありがとう
「命の授業」の腰塚勇人です
先日友人の知り合いで25歳の柔道世界チャンピオンと
お会いできるチャンスをいただきました
小学5年生から親元を離れ今に至っている彼
彼と会って最初に受けたものは
外見の体つきは一番軽い階級なのでさほど大きさは感じないものの
身体はストイックなほどに絞られ、指の関節の節々一つ一つまで鍛えられ
強さを感じながらも目がキラキラしていて笑顔がやさしい印象でした
強さは試合で出せばいい
普段は笑顔で感謝に生きることを実践している彼でした
俺と同じだ・・・
(スミマセン感謝どころか調子にのってしまいまいした)
世界チャンピオンになればなるでその座を守ることは容易ではなく
そのプレッシャーとの戦いの毎日
ハードな練習から大きなケガにも何度となく見まわれ
3カ月ほど入院をするけがをしたことがあり
その時、看病してくれるお母さんに彼は一度だけ
「俺はもうダメだ」
「柔道を辞める」
「だからもう帰ってくれ」と言ったことがあるそうです
彼は九州出身でお母さんはお父さんを残し、彼の看病のため関東の病院へ
彼はお母さんとお父さんに申し訳ない気持ちを
私に淡々と語ってくれました
なので、彼に質問をしました
「その気持ちお父さんと・お母さんに伝えたの?」
すると彼は「いえ、まだです」と
「伝えるとしたら、なんて言おうか?」
彼は、「本当にあの時はごめんなさい・・・」です
「お父さんとお母さんその言葉もらってうれしいかな?・・・」
彼「・・・」
「君は何に対してお父さんとお母さんに謝っているの?」
彼「・・・」
「お父さんとお母さんの存在にどんな気持があるんだろう?」
「本当に辛かった時、自分の気持ちを受け止めてくれた
父・母への感謝です・・・」
「だったらごめんなさい、なのかな・・・」
彼「いえ、辛かった気持ちを受け止めてくれてありがとうです」
彼の顔が笑顔に変わった瞬間でした
私が出会う何かを極めた人は必ずある一つの強い思いを皆さん持っています
それは「親孝行」がしたい
よくこの言葉を言われる方が多いです
何かの形や行動で見せてくれるのも嬉しいことではありながらも
一番の親孝行は、彼が自分らしく生きていてくれることだと感じました
とても気持ちがあり、気持ちのいい世界チャンピオンでした
今度、試合応援に行きます!!
出会ってくれてありがとう
彼と会えたのも私がこの世に今生きてるから
そう考えるだけで、産んでくれてありがとうです
親は本当にありがたいです
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