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話を聴かせてもらうだけで

話を聴かせてもらうだけで



「命の授業」の腰塚勇人です

昨日は最初に石巻港に行きました

「壊滅」という言葉はこういう状況の時に使うのだと
肌で感じたときでした

3月11日以来、未だに手つかずの状態です

津波がどれ程の高さで押し寄せたかは
建物の窓ガラスが何階まで割れているかどうかで分かります

昨日も津波のことではじめて知ったことがありました
それは第一波より二波、三波の方が大きかったようです

それは一波の引き潮と二波の上げ潮がぶつかって
一波より二波の方が高さを増し
二波より三波の方がそれ以上だったそうです


昨日、一昨日作業した近くの所小学校の避難所の
トイレやシャワー室の掃除、段ボールの整理をさせて頂きました

体育館に段ボールで仕切が作られ多くの方が
未だに非難されています
それでも狭い・・・と感じてたのですが

地震当初はそこに倍を超す方々がいらしたそうです

その光景はおそらく身動き取れない厳しい状態であったと想像できます

朝昼晩とグランドに常設してくださっている自衛隊の方の
炊き出しで食事をまかなっています
もう1ヶ月半以上です

救援物資も届き
食べること、着るものには困らなくなったと
避難所の方がお話くださいましたが
好きなものが食べれるわけでも、着られるわけでもなくはなく

私たちが地元に戻っての生活との格差は桁違いです

まして住むところがない状態については
皆さん避難所から動きたくても動けない状態で悩んでいらっしゃいました


もう一つビックリしたのは自衛隊の方は
非常食のようなレトルトの食事だそうです
仕事とはいえ頭が下がりました

そんな中でも、こちらから挨拶をすると挨拶を返してくださり
「ご苦労様」「ありがとう」の声を頂くことが多かったです
言って欲しい訳ではないもののやはり嬉しかったです


またその中でも地震当日のことや避難所生活のことを
話し始めてくださる方がたくさんいらっしゃいました


そこには大変さを知って欲しいというより
事実を見て、知って伝えて欲しいという気持ちであったり
お話をされていく中で最後に笑顔を見せてくださった方もいらっしゃいました

聴くことしかできませんでした
でもそれも目の前の人を大切にすることだと思い
最後まで話を聴かせていただきました


立ち上がろうと動き出している人もいらっしゃいますが
頑張りすぎて先が先が見えてこない生活に対し
毎日をしのぐので精一杯の方が多い気がしました


私も今日、神奈川に戻りますが
何をどうまとめ、どう言葉にすればいいか全くわかりません
言葉にならない、できないというところが正直なところです

ただ一つ言えることは
被災された方へのお見舞いの気持ちは常に持ちつつも
来て見なければ分からなかったこと、気づかなかったことがたくさんあり
それをこれからどう生かし生きるか考え

被災された方々へ少しでも力になれればと思っています

たかが3日間で分かったふりをするつもりはありません
でも来させて頂いて、お話が聞けてよかったです

本当にありがとうございました





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