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ありがとうお袋 ~知らなかった~

ありがとうお袋 ~知らなかった~


昨日はお袋の71歳の誕生日でした
去年は親父の脳梗塞でこの時期も
緊張感があり、家族みんながバタバタでした

12月に同居を始めてからも
みんなができる事を一生懸命にやってきて
あっという間の10ヶ月

ようやく色々なことが落ち着きはじめ
新しいことでも・・・と
余裕が少しもてるようになってきました

この間、一番の功労者はやっぱりお袋
親父も大変でしたが、夫婦といえでも
半身に麻痺が残り、車いすでの移動やトイレの付き添い
その他にも細かいことが色々

精神的により肉体的に辛い部分もあったと思います
それをある意味、私たち家族にも分からぬように
やり続けてきてくれ

こうやってみんなが元気で毎日過ごせるだけで幸せだと
それが口癖なっているお袋です


お袋への誕生日プレゼントを考えたとき
岩手の会社経営の会長さんから親孝行の話を聴き
息子が一番難しい親孝行は一見できそうだが
お母さんの足を洗ってあげることだと

私にとっては衝撃的でした
母親の足を洗ってあげるなんて・・・

感謝の気持ちはあっても、できるか・やれるか・・・
その時の正直な答え「NO」でした

でも母親の誕生日が近づくにつれて
そのことへの意識は膨らむばかりなんです

俺、したいと思っている・・・
やろう、やらせてもらおう・・・

だから勇気のない私は
ブログとメールレターで宣言をさせてもらいました

以前から足が痛いといっていた母親に
足にピッタリの履きやすく、歩きやすい靴を渡したかったので
それを口実に

「靴買いに行くからその前に足を洗わせて、ついでに手も」と
訳の分からない言葉に母親は目が点に

「お母さんのお風呂は入っているからきれいだよ
 恥ずかしいよ~」と言いながらも素直に応じてくれました

初めて洗わせてもらう母の手
こんなにまじまじ見たことは今までなかったです
こんなに長く優しく触ったことはなかったです

47年間にして初めて気づいたこと
それは母の手は私の手そっくりでした
母は知っていました
私の手が母そっくりなのを

「手が平が大きく、暑くて指が短い
 こんな手、恥ずかしいとお袋」

あなたの手は私にとって世界一だよと
涙で言葉が出なかったので、心の中でつたえました


次は足
だんびろ、甲高、それでいて触ったらとっても柔らかくて
指が丸まっていて爪が黒く変色しているところが何箇所か

こんな足してたんだ・・・
足首、足の裏、足の甲、指の一本一本
丁寧に洗わせてもらいました

いつしか早く終わりにしたい気持ちが
少しでも長く洗わせもらっていたい・・・
に変わっている自分に気がつきました


あなたが母親でいてくれてよかったです
あなたの息子で良かったです

私を生んでくれてありがとう
ここまで育ててくれてありがとう

大切な宝物がまた一つ増えました
これから誕生日にはさせてもらいたいから
いつまでも元気でいてください

感謝をこめて


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