一本杖に
昨日、ようやく父の誕生祝いができました
79歳になった父
誕生日にまた一つ夢を叶えた父
二日の夜、仕事から帰り顔を見せに行くと
いつも持っている父の杖が変わっていました
杖の接地面が4点のものから私たちが良く目にする一本杖に
父のオーダーで母がプレゼントをしたようです
「こっちの方が軽くて歩きやすい」
「もう前の杖は返してくれ」と嬉しそうにいう父
実は内心、4点杖で歩くのは格好悪いと思っていたようです
今までは歩くことを目ざし
一人で歩くことに精一杯だった父が
一本杖を使い歩いている姿に
傷がいをかかえながらも一人の人間として
どんな些細なことでも、自分の考え、意見、思いがこめられ
それを叶え、実践できる喜びは
これしなさい、これしかないんですの
仕方なく、しょうがなくの生き方とは雲泥の差がある気がしました
父と杖が輝いていました
お肉が食べたいというので鉄板焼きのお店に
「すると一言いいか?」って
「おかげさまで79歳を迎えることができました」
からはじまったと思ったら自分の小さいの時のこと
母との馴れ初め、新婚旅行、結婚当時の苦しい生活など
ベラベラ話し始めました
やっぱり、話したいことをたくさんあるだよなぁ~って
思いながら話しを聞いていました
金婚式の年に脳梗塞で倒れた父
弟と新婚旅行で行った裏磐梯の旅行を
プレゼントするつもりでいたんです
これは連れて行けってこと?!
今からスケジュール調整します
でも、ここまで元気になってくれたから行けるんですよね
なんだかんだあっても、両親が元気でいてくれることは
やっぱり嬉しいです
一緒に過ごせる時間、大切にしたいです
一つでも多く両親の夢、叶えてあげたいです
この父母あっての今の私なんですもんね
今日も素敵な一日になります
感謝をこめて
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