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子守歌

子守歌


70歳を過ぎた母
思うように身体が動かなくなり
「昔はこんなこと無かったのに・・・」と
自分の心と身体と折り合いをつけながら
そして自分のことでいっぱいいっぱいのはずなのに
夫婦だからと父の介護も頑張っています

自分のこと、父のことだけでなく
それ以上に心にダメージを受けているのが
兄弟、義兄妹の死や病気

そういう歳とはいえ
言葉ではいい表せないさびしさを感じていて
それぞれが家庭を持ち会うことはめっきり減っても
やっぱり兄弟なんです
生きててくれるだけで
声が聞けるだけで

お兄さんのお通夜で残った女3人の姉妹
元気で仲良くしようねと約束して帰ってきたそうです

小さい頃からどのくらい母の優しさに助けてもらってきたか・・・
安心と元気と勇気をもらってきたか・・・
子守歌を歌ってもらってきたか・・・
病院へ連れて行ってもらったことか・・・
そして今でも50近くになる私を心配してくれています

今度は私が子守歌を歌ってあげる番だと自覚はし
なるべく寄り添い、話しを聴いているつもりではいますが

「無理すんなよ」のぶっきらぼうの言葉しか出てこなく
自分が情けなく思うことも度々です
今、自分なりにできることにベストを尽くすだけですね

子守歌を歌ってくれた母
病院の送り迎えのあと
また、コーヒーとケーキでお茶しましょう
私にとっては幸せな時間です
一日、一日を大切に
いつまでも元気でいてください

今日も太陽が昇りました
今日も一日が始まりました

せっかく生きているんです
ため息より、自分なりに頑張った!!楽しんだ!!
そんな一日を過ごしたいものです

感謝をこめて


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