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校長先生の式辞

校長先生の式辞


命の授業もこの3月で丸5年が経ちます
この間に840回の講演を全国でさせていただき
その7割が学校、PTA、教育委員会関係様です
なので先生方はもちろん
校長先生、PTA会長さん、教育長さんにも
たくさんお会いできましたし
お付き合いが続いている方も全国にいてくださいます

この時期はちょうど学校は卒業式です
全国の学校の校長先生はこの日、卒業式に向け
自分の想いを式辞を書き卒業生に送ります
また、学級担任は最後の学級活動で
自分の想いと感謝の気持ちを生徒たちに伝えます

先日、今年でご退職される中学校の校長先生の所に挨拶に行き
式辞でどんなこと生徒に伝えるのですか?とたずねたら
まだ、まとめている最中と簡単に内容を教えてくれた後
「卒業式が終わったら送りますね」と

届いた式辞の内容の抜粋をご紹介します

さて、この学校を巣立っていくみなさんに
最後にこの言葉を贈りたいと思います
「置かれた場所で咲きなさい」「置かれた場所で咲きなさい」

この言葉は渡辺和子さんという方が書いた本の題名です
渡辺さんは三十六歳の若さで
岡山県のノートルダム清心女子大学の学長になりました
もちろん北海道生まれの渡辺さんにとって
岡山県は縁もゆかりもなく,さらにこんな若い学長だからと
周りからの風当たりは強く,そのために当時、渡辺さんは
不平不満ばかり言っていたようです
そんな渡辺さんがこんなことを本に書いています

「初めての土地,思いがけない役職,未経験の事柄の連続、
それは私が当初考えていた生活とはあまりにかけ離れていて
私はいつのまにか『くれない族』になっていました
あいさつをしてくれない、こんなに苦労しているの
にねぎらってくれない、わかってくれない
自信を失い,修道院を出ようかとまで思いつめた私に
一人の宣教師が英語の詩を渡してくれました
その詩の一行に
“BLOOM WHERE GOD HAS PLANTED YOU”
「置かれた場所で咲きなさい」という言葉だったのです
そうだ、おかれた場所に不平不満持ち、
他人の出方で幸せになったり、不幸せになったりしては、
私は環境の奴隷でしかない
人間に生まれたからには、どんなところに置かれても
そこで環境の主人となり、
自分の花を咲かせようと決心することが出来たのです」

これから君たちが生き抜いていく社会は
変化の激しい時代になることを覚悟しなければなりません
2011年,今から四年前にアメリカのデューク大学の
有名な研究者であるキャシー・デビッドソン教授の研究が
発表されると大きな反響がありました
その内容は「アメリカで2011年度に入学した小学生の六十五%は
大学卒業時,今存在していない職業に就くだろう」と予測を立てました
今後わずか二十年ほどの間に半分以上の子は
今ない職業に就くと予測をしたのです
見方を変えれば、さざまな可能性を秘めているということです
世界に目を向ければ今や
世界のあらゆる国や地域で日本人は活躍していますし
多くの外国の人が日本にやってきて暮らしています
もう言葉の壁だけでなく、環境や生活習慣の違いも
受け入れ対応できなければなりません

こんな時代だからこそ,未来に羽ばたく君たちにとって
大切なことはどのような状況に置かれても常に前向きに
与えられた場所で精いっぱい努力していくことではないでしょうか

四年前の東日本大震災では尊い命が奪われるだけでなく
家や建物などすべてを奪ってしまいました
その中で生き残った人は今も懸命に前を向いて
復興に向け、頑張っています
その当時岩手県気仙沼市のある中学校の卒業式で
代表の生徒が答辞の中でこう話しました
「苦境にあっても、天を恨(うら)まず、運命に耐え
助け合って生きてくことが私たちの使命だ」と語りました

どのような状況に出会っても愚痴を言ったり、
あきらめたりしていては何も解決できません
常に自分の未来は自分で切り開くという
強い信念を持って生きていってください
どんな時にも頑張っていれば助けてくれる仲間がきっといます
応援してくれる親や友達,先生もいます

「置かれた場所でさきなさい」
今の自分を受け入れ,これからの長い人生を生き抜いていってください

私の中では校長先生のご自身の決意にも読み取れました
そして私も今に生きる・全ては自分が源
与えられた場所で心を込めて身体を使う生き方を実践します

今日はこの5年間お世話になり続けた
徳島鳴門の校長先生の最後に卒業式に
感謝の気持ちを込め参加をさせていただきます
先生の式辞も楽しみです

素敵な一日になります


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